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介護の自立の意味~事例をもとに紐解く

 2017/02/14 介護リフォーム 介護雑学 福祉用具
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老齢化による様々な障害。

これは進行を遅らせることは出来るかも知れませんが、名医といえども不老不死の治療はできません。

初期回復期以外は医療的治療には限界があります。

医療の考え方は「病気を治療する」です。

日常生活を豊かにするための中の一つの手段として医療があると考えたらどうでしょうか?

そうするとほかの手段があるのですか?とい思われますよね。

実はあるのです。

わかりやすく、耳が聞こえにくいと言う老齢化による聴覚障害を事例にお話ししたいと思います。

 

「日常生活の自立」と言う考え方

 

介護保険制度が始まってから、医療保険についても「日常生活の自立」と言う考え方が広がってきました。

何らかの病気や障害をもつに至った場合に、病院へ行けば、まずそれを治療することになります。

その前に何故、治療が必要か?を考えましょう。

例えば、耳が聞こえにくい、何故、治療が必要かを考えます。

「面倒くさい、聞こえるようになればいい」と思わないで、今一度考えてみてください。

まず、「耳が聞こえにくい」ということが日常生活に支障があるかどうかを考えます。

 

医療的治療で改善されなくても日常生活は改善できる!その真意とは?

 

耳鼻科の医師と耳が聞こえにくくなった患者さんとの会話という想定でお話しします。

患者
最近、耳が遠くなって困っています。
医師
ほ~、どんなところでお困りですか。
患者
それはもう、いろんなところで、耳が聞こえにくくなると困りますよ。
医師
例えば、どんなところで?
患者
そうですね。例えば、自分の「おなら」の音も聞こえにくくて困ります。
医師
どうして困るのですか?
患者
自分では音がしない「おなら」をしたつもりですが、周りの人には大きな「おなら」の音が聞こえたみたいで、とても恥ずかしい思いをしたことがあります。
医師
そうですか。それではお薬を処方しておきますので、1日2回、食後に服用して下さい。
患者
ありがとうございます。これで耳が聞こえるようになりますか。
医師
まずは薬で様子をみましょう。

実際におならの音が聞こえて…という会話をすることはないとは思いますが、薬の服用で耳の聞こえが良くならなかった場合、おならの音を聞くことができないのでしょうか?

勘の良い人ならすぐにこうでるかもしれませんね。

「補聴器をつければいいのでは?」

日常生活を助けてくれる福祉機器や福祉用具、今はさまざまなものがあります。

老齢化により耳が聞こえにくくなり、医療的治療では回復できない。

日常生活を過ごすにあたり、どのような支障があるのでしょうか?

例えば

  • 人とのコミュニケーションがとりづらくなる。
  • テレビの音が聞きづらいので音量を大きくすると近所に迷惑がかかる。
  • 電話が鳴っても聞こえないので外部からの連絡がとりづらくなる。
  • 火災が発生しても火災報知器の音が聞こえないので逃げ遅れる。

耳が聞こえにくいということをそのままにしておくと、外部社会や人との接触が少なくなり、寝たきりになる可能性もありますし、時と場合によっては命の危険の可能性もあります。

そうならないために助けてくれるものはたくさんあります。

医療的治療で「聞こえにくい」が改善されない場合

  • 補聴器を付けておならの音やテレビの音が聞こえるようにする
  • 閃光と振動で着信を知らせる電話機で電話があったことがわかるようにする
  • 携帯電話ならバイブレーター機能を使い電話があったことがわかるようにする
  • 火災報知器の音が聞こえないなら閃光と振動で知らせる火災報知器にする

何故、治療が必要か?を考えていくとこのように助けてくれるものが何かを見つけることができるようになります。

 

日常生活の自立はこのように考えるとうまくいく

 

 もし日常生活に支障が出ているなら、どのように支障がでているのかをまず考えてみてください。

すでに高齢社会となっている現在、老齢化によって日常生活に支障がでる高齢者が増えています。

これからもさらに増えるでしょう。

医療も、障害を治癒させる方向以外に、自立した日常生活に向けた考え方が広がってきています。

日常生活を快適に過ごすためにも、今起きている老齢化の現象に対して「なぜ治療を望むのか?」「なぜ必要なのか?」を考えてみてください。

医療的治療で望みが叶わなくても、他の手段で補填することもできます。

自立した生活を回復させるための福祉機器や福祉用具、介護リフォームは、医療サービスと同等な結果をもたらすようになってきています。

 

 

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すまいる学院校長 吉木実千雄

すまいる学院校長 吉木実千雄

介護の知識や技術を学んだあとで、それをどう生かすかが重要だと思います。
知識や技術はすぐに忘れてしまうかもしれません。
あなたに覚えていてほしいのは「介護の気持ち・考え方」です。
あなたが心の面でも成長し、より良い人生を歩んでいただけたらありがたいと思います。

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